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アメリカでの出産

アメリカでの出産は痛み軽減のオプションが充実しています。その代り、産後は24時間〜48時間で退院です。帝王切開の場合は産後3〜5日です。

出産前に準備しておく物

病院に持って行く物のお勧めを記載しておきます。 カーシート以外は全部かばんの中に入れて準備しておくと良いです。おむつや入院時の肌着は病院にあります。

アイテム 内容
授乳用のパッドです。母乳で育てる場合は必需品です。初産の場合は入院中はまだ母乳が出ずに使用しないかもしれませんが、数枚持っていくといいと思います。これはAmazonで4箱まとめ買いが一番お得です。
授乳開始時の乳首の痛みを軽減します。初産の場合は必須ですが、病院によってはサンプルをくれて、それで十分な場合があります。
カメラ 撮影用に
自分の着替え1組 帰り用です。入院中は病院の入院服を着ます。
赤ちゃんの帰りの服 余裕がなくて、そのまま病院の服のまま帰ってきてしまうこともあります。かわいい服がいい場合は絶対着替えましょう。
赤ちゃんのカーシート これがないと車で帰れません。赤ちゃんを入れたまま持ち運びできるタイプが主流です。そのタイプは車に置いておくのではなく、病室まで持ち込んで赤ちゃんをセットするのがいいです。初めてのカーシートは慣れなくて時間が掛るので病室でゆっくりやったほうが気分が楽です。
シャンプーなどのシャワーセット
化粧水
ブラシ
歯ブラシセット
病院でシャワーを浴びる際などに。
大きな病院だと売店で売っています。
病院によってはホテルのように石鹸やシャンプーセットを置いてくれています。

陣痛

陣痛が始まっても、すぐに病院に入院できる訳ではありません。これはアメリカも日本も同じです。病院に電話しても、陣痛の間隔が大体5分になるまで待つように言われます。早めに行っても子宮口が開いていないととんぼ返りになります。それでも出産は人によって違うものです。間隔が5分でなければ診てもらえない訳ではありません。私は初産の場合は10分に1回ぐらいでしたが、すでに6cm開いていて即入院でした。

出産時の痛み軽減のオプション

無痛分娩で有名なのがエピドゥラルです。その他の痛み軽減もあるので参考に。

名称 内容
Systemic medications
システミック メディケーションズ

このシステムには点滴又は注射が使用されます。体全体のに効果があり、効き目は弱いです。全身麻酔のように意識がなくなることはないですが、眠気を誘います。エピドゥラルを待つ間に使われることもあります。

いくつか薬があるようですが、代表的なのがnarcotics(ナルコティックス)で体全体の痛みを和らげます。 tranquilizer(トランクライザー)は不安や吐き気を和らげる効果があります。この2個が組み合わせて使われることもあります。

その他によく使用されるのが patient-controlled analgesia (ペイシェント−コントロールド アナルジージア)です。点滴に接続され、患者自身が必要と感じた時のみボタンを押すと点滴に入ります。これは他の薬より強い効き目ですが、使用できる量に制限があります。(私の時は1時間に2回までだったかな。うろ覚えです。)

Epidural
エピドゥラル

アメリカで一番使われている方法で、体力も一番使わなくて済みます。下半身のみを完全に麻酔状態にします。背骨の辺りに細い管を入れて、薬は local anesthetic (ローカル アネスセティック) と narcotic (ナルコティックス) が一般的です。子宮口が4〜5cm開いている時が良いタイミングです。お産が進行しすぎた場合は使い始めることはできません。

こちらは下半身に感覚がないので、陣痛が来ているかどうかはモニターの画面で確認し、病院のスタッフの掛け声でいきみます。力の入り具合が判らない場合は、赤ちゃんの頭が見え隠れしている子宮口を鏡で見ていきむこともあります。

Spinal block
スパイナル ブロック

お産が進行しすぎてエピドゥラルができない場合はこちらになります。背骨にanesthetic(アネスセティック) もしくは narcotic (ナルコティックス)が注入されますが、薬は一度きりの注入でエピドゥラルのように管から薬を注入し続ける訳ではありません。なので効果は2時間程で切れてしまいます。

エピドゥラルよりもやや効果は弱く、赤ちゃんが出てくる際は子宮口が焼けるような痛みがあります。



帝王切開

陣痛の進行が遅すぎたり、止まってしまったり、 赤ちゃんの心拍数が速すぎたり遅すぎたりで苦しんでいるかもしれない時、胎盤やへその緒が赤ちゃんを危険にさらす状態である時、赤ちゃんが大きすぎる時などに、普通分娩から帝王切開に変更されます。
初めから帝王切開で計画される場合もあり、それは逆子の場合、母親が心臓病を患っている場合、母親が持っている感染が普通分娩では赤ちゃんに移ってしまう可能性がある場合、双子以上の場合、以前の帝王切開の状態によって今回も帝王切開か望ましい場合、などがあります。

麻酔は腹部から足のみで、意識はあります。腹部の上の部分でカーテンで仕切られて見えないように配慮されています。
とある勇気のある母親が鏡で手術を見るのを希望して見ていたところ、やはりショックが大きかったようで失神したそうです。付き添いの父親もあまり無理をして見ないように。
全身麻酔は緊急性がある帝王切開の場合にのみ使われます。

麻酔などの準備の後、5分〜20分ぐらいで赤ちゃんが出てきます。その後縫合などの後処理に30分〜45分かかり、そしてその後処理が終了してやっと母親は赤ちゃんを抱けます。

退院は術後3〜5日目で、回復には4週間かかります。ちなみに通常出産は退院は1〜2日、回復に1~〜2週間です。


病院で用意される物

病院によっては多少は違うかもしれません。軍の病院よりも、軍以外の病院のほうがもっといい物が貰えます。滞在中にアイテムが切れてしまった場合は言えば足して貰えますし、退院の時に言えば更に用意してくれます。

アイテム 内容
産後ショーツ 使い捨ての一見頼りない下着に見えますが、締め付けがなくズレも少ないので快適です。替えなどで3〜4枚貰えたので、洗濯してしばらく家でも使っていました。
産後用のナプキン あんなに大きなナプキンは売っていません。長さ35p、幅9p〜16p。お尻のほうの幅が太くなります。
シーツの汚れを防ぐ、大きな吸水パッド わんちゃんのトイレシートみたいな物です。パッドの辺りにお尻を置いて寝ます。
Witch hazel pad
ウィッチ ヘーゼル パッド

ナプキンの上に乗せて使う痛み止めパッドです。一人目の時はこれはなくて冷感スプレーでしたが、このパッドのほうが断然いいです。

もし病院で使用していないのであれば、出産前に買っておきたいアイテムです。2パックは欲しいところなので、割引のある3パックで買うのがお勧め。

子宮口洗浄ボトル ごく単純なプラスチックのボトルですが、お水をシャワーのように出せて便利です。2人目を出産した病院では、赤ちゃんの沐浴にも使っていました。
痛み止めの薬 たっぷり貰えます。
滞在中の紙おむつ 帰りの道中の分ぐらいは余分に貰えます。




 
 

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